『 行雄と正太 』
演者 鈴々舎馬るこ / 作家 讃岐邦好
1970年代前半、ダム建設でにぎわう町で出会った行雄と正太。雪合戦をしたり、かまくらで餅を焼いて食べたりするという、ほんわか友情ストーリー。
再演ということで少しアレンジを入れてみました。タイムトラベル・幽霊というSF &オカルト要素をプラス。それはあくまでサゲ間際の話で、全編通じて意識したのは、雪国の子どもたちの友情譚をどう表現するか。
原作にはありませんでしたが、正太が行雄をそりに乗せて、かんじきを履いて、雪音をサクサクサクサク立てながら町を案内して行く、という演出を繰り返し入れ込みました。
原作の子ども同士の友情、ダム工事が無くなったあとの寂しさも残しつつ、サクサクサクサクという雪の擬音で、芦ノ牧温泉の雪景色を感じてもらおうと考えました。そして最後はSF&オカルトじみたサゲに繋がって行きます。そちらもどうぞお楽しみください。