『 姫ちゃん 』
演者 鈴々舎馬るこ / 作家 ナツノカモ
小野川温泉のある山形県米沢市は、3種類のホタルが見られる大変珍しいところ。ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタル。ホタルの寿命は2週間なので、他の土地の「ホタルの夕べ」はだいたい2週間で終わるが、米沢は時期をずらして出てくる3種類のホタルが1ヶ月以上も楽しめるホタルの名所となっている。また、小野川温泉には豆腐を供えれば赤ちゃんの夜泣きがおさまるご利益のあるという「豆腐地蔵」がある。近所の豆腐屋が豆腐の売上げのために勝手に作った疑惑があるが、真意は定かではない。
原作「姫ちゃん」は、姫ちゃんと名乗る女の子がある日突然現れて、町の困りごとを解決していく。しかしその姫ちゃんがどこの誰なのか誰も知らない。ようやく探し当てたと思ったら実は、、、。というストーリー。そしてその後ヒメボタルが誕生するまでを描く。
再演にあたって、ヒメボタル、豆腐地蔵、やたらしょっぱい温泉水、小野小町がそもそも見つけたのが小野川温泉、など、キーワードを整理。
主人公の女の子を「姫ちゃん」ではなく、「小町ちゃん」にして、よろず困りごと解決という女の子ではなく、夜泣きをあやす等に特化させる、という演出に変更しました。
豆腐地蔵、やたらしょっぱい温泉水、ヒメボタルも後半登場します。そしてまさかの下ネタ落ち!原作とはだいぶ変わってしまいましたが、原作のPDFを読んで、どこが変わったのかを比べるのも面白いかもしれません。
見所は「夜泣きをする赤ちゃんの仕草(主に表情)」です。当日までうまく固まらずに不安だったので、力技でウケを狙いに行った結果です。そちらも含めてお楽しみください。